1980年代のパソコン雑誌を振り返る中で、ちょっと懐かしい一冊を紹介します。それが「プログラムポシェット」です。ベーマガやPiOほど有名ではありませんが、1980年代のパソコン雑誌を集めていると、気になる存在の一つです。
プログラムポシェットはテクノポリスから派生した雑誌
プログラムポシェットは、徳間書店のパソコン雑誌「テクノポリス」から派生した、投稿プログラムを中心に扱った雑誌です。当時のパソコン雑誌では、読者から投稿されたBASICなどのプログラムを掲載することが珍しくありませんでした。プログラムポシェットも、そんな1980年代の「プログラムを雑誌から入力して遊ぶ」という文化を象徴する存在の一つです。
資料によると、最初は「テクノポリス増刊」としてVOL.1~5が刊行され、その後「NO.1」として独立。最終的には17冊が刊行されたとされています。つまり、テクノポリスの読者投稿プログラムが発展して生まれた雑誌だったわけです。
プログラムを自分で入力して遊ぶ時代
現在なら、ゲームを遊びたいと思えばダウンロードしてすぐにプレイできます。しかし、1980年代はそうではありません。雑誌を購入して、掲載されているプログラムをパソコンに一文字ずつ入力する。入力が終わったら、プログラムを実行する。そして、無事にゲームが動けば大喜び。もし動かなければ、どこかに入力ミスがないかチェックする。そんな時代でした。
プログラムポシェットには、当時のパソコンユーザーが楽しめるゲームや各種プログラムが掲載されていました。今の感覚からすると、かなり手間のかかる遊び方です。でも、当時はその「手間」も含めてパソコンの楽しさだったんですよね。
ベーマガとは違った魅力
1980年代のプログラム雑誌として、真っ先に名前が挙がるのは「マイコンBASICマガジン」、いわゆるベーマガでしょう。私自身もベーマガにはかなり思い入れがあります。
一方、プログラムポシェットについては、正直なところ、そこまで強い思い入れはありません。当時、何冊か購入したことがある程度です。それでも、今になって古いパソコン雑誌を振り返ってみると、「そういえば、こんな雑誌もあったな」と思い出す存在です。
テクノポリスから派生したという背景もあり、ベーマガとはまた違った1980年代のパソコン雑誌文化を感じられます。
特別な思い入れはないけれど、なぜか気になる
コレクションというのは面白いもので、必ずしも「当時ものすごく好きだったもの」だけを集めたくなるわけではありません。当時買ったことがある。書店で見かけた記憶がある。昔のパソコン雑誌を調べていたら名前が出てきた。そんな小さなきっかけから、もう一度手に取ってみたくなることがあります。
私にとってプログラムポシェットは、まさにそんな雑誌です。ベーマガほど思い入れがあるわけではありません。それでも、1980年代のパソコン少年だった頃の空気を感じさせてくれる。そういう意味では、今でも気になる雑誌の一つです。
残念ながら入手性はあまり良くない
ただし、現在プログラムポシェットを探そうと思うと、少し困ったことがあります。入手性があまり良くないのです。現在の中古市場でも、それほど頻繁に見かける雑誌ではありません。特に私がよく利用しているオークションを見ていても、プログラムポシェットはほとんど出品されません。「欲しいと思ったときに探せば見つかる」というタイプの雑誌ではないんですよね。ベーマガなどと比べても、明らかに流通量が少ない印象があります。
そのため、コレクション目的で探している場合は、かなり気長に待つ必要があります。
オークションで見つけたらチェックしておきたい
レトロPC雑誌を集めている人にとって、オークションは貴重な入手先です。しかし、プログラムポシェットの場合は、「検索すればいつでも出てくる」というわけではありません。むしろ、「出品されたときがチャンス」というタイプの雑誌でしょう。しかも、号によっては欲しいと思っているコレクターもいるでしょうから、状態や価格によっては競争になる可能性もあります。
逆に、相場より高いと感じた場合は、無理に落札する必要もありません。何しろ、頻繁に出てくる雑誌ではないとはいえ、長い目で見ればまた出品される可能性はあります。
レトロPC雑誌の収集では、この「待つ」というのも楽しみの一つです。
40年以上前の雑誌だからこその価値
プログラムポシェットが刊行されていたのは1980年代。現在から考えると、すでに40年以上前の雑誌です。当時は数百円程度で購入できた雑誌でも、年月が経てば徐々に市場から姿を消していきます。そして、現存する個体が少なくなればなるほど、レトロPC雑誌としての価値も出てきます。
特にプログラムポシェットのように、現在でもオークションでほとんど見かけない雑誌は、当時を知る人やレトロPC雑誌のコレクターにとって興味深い存在です。
まとめ
プログラムポシェットは、テクノポリスから派生した1980年代の投稿プログラム雑誌です。当時のパソコンユーザーが、雑誌に掲載されたプログラムを自分のパソコンへ入力して遊ぶという、今では考えられないような文化を感じることができます。私自身は特別な思い入れがあるわけではありません。それでも、当時何冊か購入したことがあり、今振り返ると懐かしさを感じる雑誌です。そして現在、改めて探してみると、残念ながら入手性はあまり良くありません。特にオークションでもほとんど見かけないため、欲しい号を見つけるのは簡単ではありません。だからこそ、もし欲しい号が出品されていたら、状態と価格を確認したうえで狙ってみる価値はあるでしょう。
ベーマガのような超有名雑誌ではありませんが、1980年代のパソコン文化を知るうえでは面白い存在。「プログラムポシェット、昔買ったことがあるなぁ」という人は、久しぶりに実物を手に取ってみると、当時の記憶がよみがえってくるかもしれません。
