メルカリのレトロパソコンはオワコン?売れない価格に気づかない出品者が増えている理由

メルカリ コラム

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 こんにちは、Kakitetsuです。本日は、メルカリでレトロパソコン系が売れない現状についてお話をします。

 最近、メルカリでレトロパソコンを眺めていて、ふと思いました。「メルカリのレトロパソコンって、もうオワコンなんじゃないか?」もちろん、レトロパソコンそのものが終わったという話ではありません。PC-8801、PC-6001mkII、MSXなど、昭和から平成初期に発売されたパソコンには、今でも根強いファンがいます。

 問題なのは、メルカリという販売プラットフォームと、レトロパソコンという商材の相性です。最近のメルカリのレトロPCカテゴリーを見ていると、個人的には「売れない商品が長期間残り続けている場所」という印象が強くなっています。

メルカリのレトロパソコンは「売れない商材の巣窟」?

 メルカリでレトロパソコンを検索すると、かなりの商品が出てきます。

 しかし、よく見てみると、

  • 強気すぎる価格

  • 動作未確認

  • 現状品

  • 部品取り

  • 本体のみ

  • 付属品なし

  • 長期間売れていないと思われる商品

  • 何度も再出品されている商品

 といった商品が目につきます。

 中には、「この状態で、この価格で誰が買うんだ?」と思ってしまう商品もあります。レトロパソコンは確かに希少です。しかし、希少だから高値でも売れるわけではありません。ここを勘違いすると、商品はいつまでも売れ残ります。

出品者自身が「その値段では売れない」ことに気づいていない?

 個人的に気になるのが、これです。メルカリに出品されているレトロPCの中には、「その価格では、明らかに売れないのでは?」と思う商品があります。

 ところが、出品者はそのことに気づいていないように見えるケースがあります。もちろん、出品者にはそれぞれ事情があります。「このくらいの価格なら売れてほしい」「昔の希少品だから、このくらいの価値はあるはず」「他の出品者も高値で出している」そんな考えで価格を決めているのかもしれません。

 しかし、「他の人が高値で出品している」=「その価格で売れる」ではありません。ここを混同してしまうと、出品価格だけがどんどん高くなってしまいます。そして、売れない。それでも価格を下げない。結果として、同じ商品が何カ月もメルカリに残り続けることになります。

「希少」と「需要がある」は別物

 レトロPCの価格を考えるうえで、非常に重要なのが、希少性と需要は別物ということです。例えば、非常に珍しい機種だったとしても、それを欲しい人が少なければ、高値では売れません。むしろ、「珍しいけど誰も欲しがらない」という状態になってしまいます。レトロパソコンは、特にこの問題が起きやすいジャンルです。

 現代のパソコンなら「パソコンが欲しい」という需要があります。しかし、レトロPCの場合は、「PC-8801が欲しい」「PC-6001mkIIが欲しい」「この機種で昔のゲームを遊びたい」というように、かなり限定された需要になります。

 だからこそ、価格設定を間違えると一気に売れなくなります。

最大の問題は「市場とメルカリの購入層が合っていない」こと

 個人的に一番大きいと思っているのが、これです。レトロパソコン市場と、メルカリの購入層が必ずしも一致していません。メルカリは非常に幅広い商品を売買できる巨大なフリマ市場です。洋服、日用品、スマートフォン、ゲーム、本、家電など、一般消費者向けの商品が大量に取引されています。

 一方、レトロパソコンはかなり特殊なジャンルです。購入するには、「この機種が欲しい」「昔使っていた機種をもう一度手に入れたい」「このソフトを動かしたい」「コレクションしたい」「修理して使いたい」といった、明確な目的が必要になります。つまり、誰でも欲しがる商品ではありません。

 メルカリのような幅広いユーザーが集まる場所だからといって、レトロPCの購入者が大量に存在するわけではないのです。

「動作未確認」なのに強気な価格

 さらに厳しいのが「動作未確認」です。古いパソコンなので、出品者が動作確認できない事情は理解できます。

 しかし購入者からすると、

  • 動くか分からない

  • 故障箇所が分からない

  • 修理できるか分からない

  • 必要な周辺機器が揃っていないかもしれない

  • ソフトまで正常に動くか分からない

 というリスクがあります。特にレトロPCの場合、本体だけ買えば終わりというわけではありません。モニター、ケーブル、フロッピーディスクドライブ、専用周辺機器などが必要になる場合もあります。それなのに、動作未確認の商品が動作品と大差ない価格で出品されていると、「それ、動作品の値段じゃない?」と思ってしまいます。

 購入者からすれば、リスクを負ってまで高い金額を払う理由がありません。

「掘り出し物がある」は昔ほど期待できない

 メルカリのレトロPCをチェックする理由として、「もしかしたら掘り出し物が見つかるかもしれない」という期待もあります。確かに、相場を知らない出品者が安く出品しているケースはあります。しかし、正直なところ、掘り出し物はかなり少ないです。

 レトロパソコンはマニアの間でも知られているジャンルです。さらに現在はインターネットで簡単に相場を調べられます。そのため、価値を知らない人が激安で出品したレトロPCを偶然発見!」という展開は、以前ほど期待できません。もちろん、掘り出し物が完全になくなったわけではありません。だからチェックする価値はあります。

 ただ、「メルカリを毎日チェックしていれば、お宝が次々と見つかる」というほど甘い市場ではないと思います。

メルカリの表示価格は「相場」ではない

 ここも非常に重要です。メルカリに10万円で出品されている商品があったとしても、10万円で売れたとは限りません。単に出品者が「10万円で売りたい」と思っているだけかもしれません。半年間売れずに残っているのであれば、「10万円の価値がある」というより、「10万円では売れていない」と考えたほうが現実的です。

 レトロPCの相場を調べる場合は、メルカリだけを見るのではなく、ヤフオクなどの落札価格や専門店の販売価格も比較したほうがいいでしょう。

ヤフオクのほうがレトロPC市場には向いている?

 個人的には、レトロパソコンについてはメルカリよりもオークション形式のほうが相性がいいと感じます。なぜなら、欲しい人が複数いれば、入札によって価格が形成されるからです。

 レトロPCのようなニッチな商品では、「欲しい人がいくらなら買うのか」という市場の反応が重要です。出品者が一方的に価格を決めるフリマ形式より、購入希望者同士が競るオークション形式のほうが、希少品の価格形成には向いている場合があります。もちろん、すべての商品がそうなるわけではありません。それでも、レトロPCの相場を調べるなら、落札履歴を見る価値は大きいと思います。

メルカリは「掘り出し物探し」より相場観察の場所?

 こう考えると、最近のメルカリのレトロPCカテゴリーは、「掘り出し物を探す場所」より「市場を観察する場所」になってきたように感じます。

 「この機種、こんな値段になっているのか」「この状態でも強気だな」「この商品、ずっと売れてないな」など、眺めているだけでも市場の雰囲気は分かります。ただし、掘り出し物は正直少ない。さらに、売れない価格で出品されている商品も少なくありません。

 そして厄介なのが、出品者自身がその価格では売れないことに気づいていないように見える商品があることです。

 だから、「掘り出し物を探しに行ったのに、売れ残りを眺めて終わる」ということも珍しくありません。個人的には、暇なときにサッと見るくらいがちょうどいいと思っています。

レトロPC市場が終わったわけではない

 ここまで書くと、「じゃあレトロPC市場そのものが終わったの?」と思われるかもしれません。私はそうは思いません。むしろ、レトロPCは今でも面白い市場です。昔のパソコンをもう一度触りたい人、当時遊んでいたゲームをもう一度楽しみたい人、コレクションしたい人など、一定の需要はあります。

 ただし、スマートフォンや一般的な家電のように、誰にでも売れる商品ではありません。非常にニッチな市場だからこそ、販売場所と購入者層の相性が重要なのです。

まとめ:オワコンなのはレトロPCではなく「メルカリとの相性」かもしれない

 今回の記事で言いたいのは、「レトロパソコンがオワコンになった」ということではありません。問題は、「メルカリの購入層と、レトロパソコン市場の購入層が噛み合っていないのではないか」ということです。レトロPCは、欲しい人にはものすごく魅力的な商品です。しかし、欲しい人そのものが少ない。そこに強気な価格設定や動作未確認などの条件が加われば、当然ながら商品は売れにくくなります。

 さらに、「その価格では売れないのに、出品者自身がそれに気づいていない」というケースまであります。結果としてメルカリには、「高値で出品されたまま、いつまでも売れないレトロパソコン」が増えていく。しかも、昔のような激安の掘り出し物も正直少ない。これが現在のメルカリのレトロPCカテゴリーに対する、個人的な印象です。

 レトロPCを探すなら、メルカリだけに期待するのではなく、ヤフオクや専門店、リサイクルショップなども含めて幅広く探したほうがいいでしょう。そして、メルカリで高値の商品を見つけても、「この価格で出ている」ことと「この価格で売れる」ことは別。ここは絶対に忘れてはいけません。欲しい商品ほど焦って買わず、実際の落札相場を調べる。これがレトロPC収集では大切なのかもしれません。

……まあ、そう言いながらBEEPの通販ページを見てしまうと、別の意味で物欲を刺激されるんですけどね(笑)。

 メルカリで掘り出し物を探していたはずなのに、気がついたら別の店で買っている。レトロPC沼、恐るべしです。

Kakitetsu
Kakitetsu

メルカリでなぜレトロパソコン系が売れないか、筆者なりに考えてみたお話でした。

・メルカリの市場とレトロパソコンの需要がかみ合っていない
・高値で売れないものの置き場と化している 

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